2011年7月18日月曜日

暫定許容値を超えたセシウムに汚染された稲わらを給餌した牛の流通に関し、質問!

 7月15日(金)に開かれた健康福祉局委員会所管事務調査「食育推進計画」にて、セシウム汚染稲わら牛について質問させて頂きました。
 セシウムに汚染されていることを気づかずに、飼育している牛に稲わらを与えてしまい、その牛を出荷してしまった農家の悲痛な叫び、涙ながらのインタビューをその日の朝、目にし、とても感慨深いものを感じ、迷うことなく質問させて頂きました。ところが、「セシウム汚染稲わら牛についてのニュースを踏まえ、質問させて頂きます。」と私が発言した瞬間、当局の職員さんが皆、「えっ!」と一斉に顔を上げられたため、「場違いな質問だと思われたのかなぁ?」と内心は焦りながらも発言をさせて頂きました。「新食育推進計画が練られているころは、まだ東日本大震災・福島原発事故が起きていなかったと思いますが、これだけ放射性セシウムなどの問題が起きていることを踏まえ、新計画作成に当たり、何か急遽、変更された点などはありますか?」「特に変更はしていませんが、臨機応変対応していきたい・・・」との当局の答弁。その肉は、名古屋には流通していなかったとのことで、ひとまず安心はしたものの「どうして???」「今後、魚などあらゆるものに絡んでくるセシウム問題は、一過性とは思えないのになぜ、すぐに対応しないのか。むしろ、日本の食生活の根幹を揺るがす大問題なのに・・・」という感情が否めませんでした。私は「『自分が手塩にかけて育ててきた牛にセシウム汚染した稲わらを食べさせてしまったこと、気づかなかったとはいえ、知らずに食べてしまわれた方に、本当に申し訳がない。自ら率先して、セシウムの検査を受けたのに・・・』と涙ながらに答えておられた言葉から、何年も何十年と農家一筋に取り組んでこられたまっすぐな思い、まさしく、食育を学ぶとてもいい機会であり、よい教材にして欲しいことを要望させて頂きました。第一に、この牛からもわかるように、食べたものがそのまま体に蓄積され、それを食べた人間にまでも影響を及ばすという食物連鎖について、子どもたちにもとてもわかりやすく理解しやすい例であること。妊婦さんや母乳を与えるお母さんは特に気をつけて頂きたいこと。お母さんが食べたものがそのまま、赤ちゃんの身となり、血となることを自覚できる良い例になるため、これからの教材にして頂きたいこと。また、食育の中の「食への感謝」の観点から、農家の方の『何年も何十年も・・・』の言葉からも、感謝の気持ちを学んで欲しいと付け加えさせて頂きました。また、「節電ばかりが先走りし、とんかつを家で揚げると室温が何度上昇するからという理由から、夕食のメニューまでもが手軽にコンビニでという傾向が主婦の間にも出てきているとの話題を取り上げ、「ぜひ、親子で涼しく手軽に作れる栄養価が高いメニューの紹介なども推進していって欲しい。」と要望させて頂きました。
 ところが、翌日、セシウム汚染稲わらの牛肉が名古屋でもごく一部流通していたことがわかりました。ただし、その汚染された肉を毎日1キログラムずつ食べなければ、健康被害の心配はないとのことでした。しかしながら、これほど、ホットな重大な話題だけに、勇気を出して、質問・要望をさせて頂いた意義や重要性を自分自身でも、感じずにはいられませんでした。今後も、怯むことなく、発言を続けていきたいと存じます。
 ※食の安全に関してのお問い合わせ・ご相談は、
     名古屋市「よい食」ダイヤル:052-961-4149までご連絡ください。