2011年10月6日木曜日

個人質問初挑戦で、名古屋市初の津波避難ビルのための設計変更が実現!

6月定例会にて、個人質問させて頂いた「新斎場(地域交流センターを含む)の津波避難ビルとしての活用」の要望がかない、屋上の柵や外階段の取り付け、内部設計の一部見直し、屋上部分に人が上がれるように荷重の見直し等がされることとなり、屋上への避難が可能となる設計変更がされることになりました。隣接する地域交流センターは、これまでは、なるべく目立たないようにとのご要望で、二階建ての高さでの設計でしたが、地元住民の皆様のご了承を得て、大幅な設計変更を行い、高さを4階建てまで高くすることとなり、津波避難ビルとしての機能も加わることとなりました。ひとつ、残念なのは、4階フロアになるわけではないとのことで、もったいない気が致します。私としては、延べ床面積も増えれば、地域の方の交流・活用のスペースが増え、更に喜んで頂けるのではと考えたからです。しかしながら、追加予算が生じることは、避けられない中、これだけの大幅な設計変更を受け入れて下さったことに、心から感謝申し上げます。
この新斎場の建設予定地は、海抜ゼロメートル地帯で、伊勢湾台風時にも甚大な被害が出たところであります。地震被害においては、液状化は避けられないかと思われます。私は、委員会等においても、地震や津波に対する、地元住民の不安な気持ちを再三にわたり、当局にお伝えしてきました。東日本大震災を踏まえ、果たして本当に、大震災に耐え得るだけの耐震性があるのか?大丈夫とおっしゃるのならば、地元住民の皆様方からの要望が多い、津波避難ビルとしても、使えるようなものにして欲しいとお願いをしてきた経緯がありました。こうして、議論をしている間にも、災害が起きるかもしれないことをお伝えし、新規津波避難ビルの建設は、もちろんのこと、津波避難ビルとなる建物がほとんどない状況にあるこの地区において、現在、本市が一番早く、この地区で建設に取りかかる新斎場(地域交流センターを含む)を津波避難ビルとして頂けるよう、私は、今回、個人質問の議題に上げ、強く要望をさせて頂きました。
新斎場の建設は、健康福祉局の管轄で、津波避難ビルは、消防局の管轄であるため、管轄が異なることを理由に、他の委員も当局の職員も、当初、全く、相手にして頂けませんでした。また、ごく一部の方からは「バカにするな!」とお叱りを受けたり、「薄気味が悪い」というご意見も頂きました。むしろ、私は、死者を敬う思いを込め、非常時には、上に上がらせて頂くという気持ちでした。ですから、全くと言っても過言ではないくらい、この地域には、津波避難ビルとなる高い建物がないため、「とにかく、逃げれるところを!」と藁をもすがる思いで、強いご要望のお電話ををたくさん頂いた、その皆様のお気持ちを無にしないためにも、訴え続けました。当選をさせて頂いた時に、議員として、市民の生命・財産を守ることが使命であると自分自身が心に誓ったこと、「一人の犠牲者も出さない」とおっしゃった市長の思いを信じ、どんなに笑われようが言い続けてよかったとつくづく、今、思っております。
もちろん、これは、使わないことに越したことはなく、万が一の災害に備え、耐震性に優れた避難箇所がひとつできるという安心材料として、受け止めて頂ければと存じます。
これをきっかけとして、私は、ぜひとも、今後、本市が取り組む被害想定区域の建設物件は、耐震性はもちろんのこと、津波避難ビルとしての機能を兼ね備えることが必須条件となるよう、要望していきたいと思います。

原稿はこちらから 6月定例会

質問通告

1.介護保険制度をめぐる現状と課題について


(1)特別養護老人ホームの優先入所および名簿の名寄せ
(2)定期巡回・随時対応型訪問介護看護の受け入れ体制について

2.新斎場の津波避難ビルとしての活用について
3.名古屋港伊勢湾クルーズの必要性について
・・・小学生の海上からの社会見学・・・ 



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