2012年7月5日木曜日

陳上対応に追われた一日でした。

本日の最後に対応した陳情は、本当に身勝手な言い分で、長年にわたって固定資産税の滞納をされている方でした。生活保護を受けると、その後の固定資産税が非課税になる場合もあるとのことを盾にして来庁をされました。働けないのではなく、若いのに働こうともせず、財産も手放したくない、生命保険も解約したくない、「月々たったの5000円ばかしの固定資産くらい免除してくれてもいいじゃないか」「5年経てば、滞納分は消えていくと思っていた」という主張の繰り返しでした。18年間滞納をされ、差し押さえ通知の段階も過ぎ、公売通知が手渡される段階に至っているのですが、「私がこの通知を受け取ることの意味があるのか」とおっしゃり、受け取らなければ、執行されないといった間違った認識を持たれていましたので、法律は厳しいことをお伝えしました。もちろん、不服申し立てをする権利があることなど、中立な立場でのご案内もさせて頂きました。この方は、将来年金もないとのことでした。10年以上、仕事にも就かず、どのように生活をされてきたのか、逆に疑問にさえ思いました。財政局の職員は、一貫して厳しい態度で対応され、充分その意味が理解ができました。
わたくしは、聖霊学園の出身で「愛と寛容と奉仕」をモットーにこれまで生きてきましたが、介護をさせて頂いた高齢者の中にも生活保護費で贅沢三昧をしていらっしゃった方が結構な数いらっしゃいました。現在、議員という立場で皆様の貴重な税金を預かる今、本当に生活保護費のあり方について、改めて憤りを感じずにはいられませんでした。なぜならば本当に保護が必要な方にまわらなくなってしまう恐れがあるからです。爪の先に火を灯すほど、生活を切り詰めてでも、真面目に納税してくださっている市民の皆様がいらっしゃること、何かを手放す決意も必要であること、昨年の財政福祉委員会での市税徴収強化を図った理由などをお伝えさせて頂きました。厳しいことも、はっきりと言わなければならないと心を鬼にして、この度は言わせて頂きました。延々の話し合いの末、最後は、公売にかけらることも、納得してくださり、笑顔で帰って行かれました。