今日は、ディサービスで久しぶりにお手伝いをさせて頂きました。ほとんど寝たきりの状態の方から、ふらつきのある方など、様々な要介護度の方、10数名の方の入浴介助を、汗びっしょりになりながら、介助させて頂きました。「さっぱりしたわ。ありがとう!」「大変な仕事だね」と皆さんが口を揃えておっしゃられますが、逆に私の方が、皆さんが楽しそうに喜んで入浴して下さる姿が何よりうれしくて、体を洗ったり、楽しくお話をしながら介助をやらせて頂けることに、心から感謝しています。また、トイレ介助も、「うさみさんにお願いしたい」と、ご本人様から名指しでご依頼を頂け、うれしくなってしまいました。といいますのも、入浴を嫌がる方、トイレに行きたがらない方等、あの手この手をスタッフも使うのですが、私は、その方の今までの暮らしぶりや性格、習慣など、その方から伺ったお話の中からヒントを得たり、たくさんの情報を基に、一番その方が喜んで下さる話題であったり、その方の性格などを生かしてお声かけをさせて頂いています。いつも、そこがぴったりはまり、嫌がる方が、嘘のように喜んで私についてきて下さるのです。これは、決してだます訳でもなく、トイレやお風呂につれて行くことだけが目的でもないのです。その方の精神状態を、一番穏やかな状態にもっていくような働きかけや声掛けが、結果として、スムーズに目的も達成できるということなのです。認知症の方との接し方を誤ると、悪化させてしまうことがあるのですが、こういった介助側の行動に問題点があるのです。介助者は、どうしても、早く、用を済ませてしまいたいと思うあまり、目的ばかりが先走り、余計に関係を悪くさせてしまうという悪循環が生まれるのです。入浴を嫌がる方の衣類を無理やり脱がそうとすれば、ご本人様は、びっくりして罵声を上げたり、暴れたりして、余計に抵抗するのです。自分自身が、逆の立場だったらと考えてほしいのです。例えば、数分から数十分おきに、トイレに行かないと落ち着かない方がいらっしゃるとします。スタッフも顔に出していないつもりでも、ちゃんとご本人様は、察するものなのです。ところが、スタッフが心から嫌だと思わず、快く対応し続けると、時間がぐっと伸びるのです。不安な気持ちにさせないで、この人に言えば必ず、快く、いつでも連れて行ってくれると思えば、そのスタッフがいるだけで不安感がなくなるのです。手前味噌になってしまいましたが、久しぶりにディサービスに行ったにもかかわらず、その方は、ちゃんと名前まで憶えていて下さり、その一助を担うことができたことがわたくし自身、うれしかったのです。また、ボランティアでも、やっていた朗読は、席を立つ方や勝手な行動をする方が一人もいなく、むしろ、水をうったかのごとく、皆さんが集中して、喜んで聞き入って下さり、アンコールのリクエストを受け、おじいさんやおばあさん、娘や神様など、何役もの声色を使い分け、3冊読ませて頂きました。みなさんの目の輝きがうれしくて、更に、心を込めて読み上げました。どなたも昔話は、とても懐かしがられ、絵本の絵の視覚からも、刺激を受けて下さり、本当にやりがいを感じます。
今日、ディサービスに行って、びっくりしたことがありました。それは、認知症が結構進んでいらっしゃる方までもが、私が議員になったことをケアマネさん達やご家族様から聞いたとおっしゃり、知っていて下さったのです。認知症の方は、新しい記憶を植え付けることが難しく、認知症でない方でも、ご高齢になると記憶の刷り込みはだんだん衰えてくるのですが、半年が経とうとしているにもかかわらず、選挙選当時の話をして下さったり、びっくりするくらい、しっかりと覚えていて下さり、新聞記事を探して下さっていたことを知りました。有難いやら、恥ずかしいやらで、穴があったら入りたい気持ちでした。皆さんが、そこまで関心を持って下さり、良い刺激になったことや、我が子のように喜んで下さる姿を拝見し、そのご期待に絶対に恥じないように、何としても、皆さんのお役に立てるよう、介護の現状を名古屋市に伝え、より良い福祉政策の構築に、全力で取り組んでいきたいと決意を新たに致しました。
皆さんの笑顔を拝見し、今日一日だけで、たくさんの元気を頂いて帰ってきました。とても、有意義な一日をご一緒に過ごさせて頂き、本当に、ありがとうございました。次に、お逢いできる日を楽しみにしています。くれぐれもお元気でいて下さいね!